イスラームでは神を信じるということは、なんとなく曖昧に信じるのではなく、その信仰対象としての神がどのような存在であるのか、人間の限られた理性とアッラーからの啓示を用いて明らかにするべきであると考えます。
そのような目的のための学問がイスラーム神学(علم التوحيد، علم العقيدة، علم الكلام، علم أصول الدين)と呼ばれ、発達してきました。中世のイスラーム世界が繁栄を謳歌していたころには、イスラーム神学が西洋の学問にも影響を及ぼしていた、といいます。
(K.S.)