1.日本における信徒数の把握の難しさ

 日本では各宗教の信徒数は政府によって調査されているわけではなく、この点、国家が信徒数を把握しているのが一般的である中東諸国などとは対照的です。確かに文化庁は『宗教年鑑』を発行してはいるものの、統計に表れる数値は各宗教法人・団体からの「自己申告」に基づくため、二重所属(神社の氏子と寺院の壇徒)という事情もあり、総信徒数が総人口を大幅に超える事が知られています。因みに、『宗教年鑑 平成23年版』では日本の信者数の合計は199,617,278と2億人近い数字となっています。