「派生」と言う仕組みは大変面白いもので、例えば「K」「T」「B」という「書くこと」に関係する語根から、「本・単数形 kitāb キターブ」、「本・複数形 kutub クトゥブ」、「筆記 kitābah キターバ」、「寺子屋 kuttāb クッターブ」、「小冊子 kutayyib クタイイブ」、「事務所 maktab マクタブ」、「図書館・本屋 maktabah マクタバ」、「文通 mukātabah ムカータバ」、「登録 iktitāb イクティターブ」、「書記 kātib カーティブ」と言った単語が派生します。
例えば、上記の文通と言う言葉ですが、日本語の文通という字面からイメージされるのは手紙が行ったり来たりすることだと思います。これに対し、「mukātabah ムカータバ」という言葉からイメージされるのは、二人の人間がお互いに手紙を「書きあって」いるという姿です。
この派生語の仕組みを覚えると、語根を暗記すれば単語の数が自動的に増えてゆきます。
（K.S.）