終わりに

これまで、ハディース学、イスラーム法学基礎論、イスラーム法学におけるハディースとスンナの意味を見てきましたが、これらの議論を纏めたのが以下の表です。

学問間のハディースとスンナの比較
  学問 定義
ハディース ハディース学 (1)預言者ムハンマドに帰属する、あるいは
(2)教友に帰属する、もしくは
(3)後続世代(タービイー)に帰属する
  ①発言、②行為、③承認、④形容
スンナ イスラーム法学基礎論 (1)預言者ムハンマドに帰属する
  ①発言、②行為、③承認
スンナ イスラーム法学 推奨行為
※ハディース学におけるハディースはハディース・クドゥスィー、ハディース・マルフーウ、ハディース・マウクーフ、ハディース・マクトゥーウを含む。
出典:筆者作成

ハディースは発言者毎に以下のとおり区分されます。

発言者別のハディースの区分
発言者 区分
アッラー ハディース・クドゥスィー
預言者ムハンマド ハディース・マルフーウ
単にハディースと言われた場合には、一般的にはハディース・マルフーウが意図されている。
教友 ハディース・マウクーフ
後続世代 ハディース・マクトゥーウ
出典:筆者作成

ハディースとスンナという言葉の使い方は一見すると複雑ですが、各学問毎の意味の違いを見てゆけば明晰に理解されうると思います。

(K.S.)