制作地 | 時代 | 彩画/色彩 |
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イズニク(トルコ) | 15-17世紀 | 植物(花)/単色→多色 |
特徴など 15世紀頃より前述のブルー・アンド・ホワイトが生産され、その後青緑色(トルコ青)、緑、紫、黒と色彩の数を増やしてゆく。16世紀半には、イズニク陶器最大の特徴である独特の赤色(トマト赤、サンゴ赤ないしアルメニア赤)が現れるが、これには鉄分を多く含む珪石の粉が使われた。サーズ(細長い葉)、ハターイー(羽毛状の花弁がザクロの実のように集まった架空の花)、カーネーション、チューリップ、バラ、スミレ、ヒヤシンス等の花の描写が特徴的*17。 |
*17 ↑ 桝屋友子「イズニク陶器」『岩波イスラーム辞典』、桝屋友子『すぐわかるイスラームの美術』東京美術、2009年、85, 117頁、岡野 智彦、高橋 忠久『タイルの美Ⅱ イスラーム編』TOTO出版、1994、128-30,146-49,154-55頁、世界のタイル博物館編『世界の装飾タイル』青幻舎、2007年、67頁